岐阜市田神にある内科・呼吸器内科の石川内科クリニック

ストレスとのつきあい方

前回のコラムでは、精神的ストレス（以下、ストレスと略します）と体調の関係についてお話をし、
その中で、過度のストレスは、体調不良の原因となるというお話をしましたね（→前回コラムへのリンク）。
今回は、前回のコラムでお約束した通り、ストレスが過度にならないための方法について
書いてみたいと思います。

ストレスが過度になってくると、イライラや気分の落ち込みなど心の変調をきたしてきますが、
そんなときは、ストレスを少しでも減らす方法として、以下のことをおすすめします。

１）ひとりで抱え込まず、人に話す。
　　　これはストレスの原因になっている問題を解決するために、関係者との相談するということもありますが、
　　　まったく関係のない第三者（たとえば親友など）に、自分の抱えている問題（悩み）を話してみることも
　　　おすすめしたいと思います。
　　　第三者ですから、直接の問題解決にはつながらないかもしれませんが、
　　　自分の悩みを他人にきいてもらうだけでも、ストレスが半分くらいになることはよくあります。
　　　場合によってはそれに加え、自分の気付かなかった点への助言ももらえるかもしれませんね。
　　　一度、試してみてください。

２）「こだわり」を捨ててみる
　　　「こだわり」をもって物事をやり遂げることは大事なことですが、
　　　ストレスが過剰になっているときは、この「こだわり」が原因になっていることもあり、
　　　自分の体調を守るために、一時、この「こだわり」を捨ててみることも必要になる場合があります。
　　　「絶対こうすべき」と思っていることについて、「仮にそうしなかったらどんなことになるのか」
　　　「そうなったらどうしようもなく困ることのか」「別の考え方はないだろうか」など
　　　一度ふりかえる時間をつくってみるのもよいと思います。

３）いわゆる「気分転換」の時間をつくる
　　　まず、お休みはとれているでしょうか？
　　　気分転換とは、必ずしも、新たな趣味をはじめるとか、遠くに旅行をするとか大がかりなものである
　　　必要はありません。
　　　ちょっと近所を散歩してみる、いつも車で通りすぎるところを歩いてみる、
　　　スーパー銭湯でゆっくり湯につかってみるなど、簡単なものがおすすめです。
　　　ただし、気分転換どころか、夜も眠れないというような場合は要注意、
　　　お薬による治療や、お仕事を休んでの療養などが必要がある場合があります。

以上のことを参考に、ストレスとうまくつきあい、心と体の健康管理をしていただければと思います。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2012.4.18

　　　庭に咲いた牡丹の花


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